「あたらしくて、いつもどおり。いつもどおりで、別世界。」 今年三回目の開催となるニュ〜パライソは、前二回の開催形式とは全く違う形、一ヶ月間の長期で開催することになりました。 今年のテーマは「あたらしくて、いつもどおり。いつもどおりで、別世界。」
一ヶ月間、人々の生活するまちの一つである「千鳥橋」という町の中で、アート作品、音楽、踊り、さまざまな形の表現が紛れ込み、人々がそれぞれの「ニュ〜パライソ」と出会うための導線を作ります。
「ニュ〜パライソ」って?
「ニュ〜パライソ」は直訳すると「あたらしい楽園」となります。
でも、今回わたしたちが行うイベントにおける「ニュ〜パライソ」は単にその言葉通りのものではありません。
当たり前のようにある日々や生活、風景の裏側に、いつも想像の及ばないことがとてつもない数蠢いていて、私たちはそれらに出会って感動したり、時にあえて忘れたり無視したりしながら過ごしている。 そうして見えなくなっているものを、さまざまな視点から見つけ直していこう、新しく見つけてもいこう、という試み、そうしてみつけた視点や風景こそが、「ニュ〜パライソ」だと定義しています。 町の魅力、表現の魅力はさることながら、それぞれの魅力をひとつひとつのトリガーとして、その向こう側に何かを見つけるきっかけにしてほしいと思っています。
私たちは、逃げてみても出迎えてみても同じにやってくる今を皆揃って生きている。 生きていることは、人であっても、猫であっても、魚でも、虫でも、土でも、ミジンコでも、皆おなじ。
愛する者でも、敵でも、罪人でも、賢者でも、皆おなじ。
そんないつもどおりのことも、隣をみたり、足元をみたり、後ろを見たり空を見上げたりするだけで、全く違って見えたり、くっきり見えたり、全く見えなくなったりするのだということを、みんなで思い出したいな、という思いです。
ニュ〜パライソ実行委員会